最近テレビで紹介されていた『VTI投資』。とってもシンプルな方法で13年で早期リタイアできるほどの資産形成をしたと話題です。
簡単にできるのなら私たちも真似して資産形成をしたいところ。そんな『VTI投資』について調べてみました。
VTI投資とは?
テレビで紹介されていた、このVTI投資を行っていたのは芸人の厚切りジェイソンさん。
アメリカのインデックス・ファンドのひとつ、ティッカー『VTI』で、バンガード社が提供しているETF(上場投資信託)です。バンガード社はアメリカのペンシルベニア州に本社を置く世界最大級の資産運用会社で、世界初のインデックスファンドを投資家に提供した会社でもあります。
インデックスファンドは基準になるベンチマークと同じような値動きを目指して運用されます。銘柄調査や分析などに手間がかからないから、手数料が安く設定されていて、ハイリターンではありませんがある程度のリターンが取りやすい。
日本にも日経225やトピックスなどに連動したインデックスファンドはあり、それなりの期待はできますが、アメリカ株の方が安定してリターンが大きいです。アメリカの経済に将来性を感じる事ができるいまだからこそ、注目です。
このVTIは、CRSP(クリスプ)に連動するインデックスファンドです。CRSP USスモールキャップ・インデックス(CRSP U.S. Small Cap Index)といい、アメリカの小型~大型株式の動向を示す株価指数です。CRSPは約4000のアメリカ株式の時価総額のおおよそ平均を表しています。このベンチマークに連動するファンドなので、VTIは将来性があると言えます。
アメリカで上場する株式数は4,000企業ほどなので、米国株式市場のほぼ100%を網羅していることになり、結果的に分散投資している事につながります。
SBI証券でVTIを購入できるの? どうやって購入するの?
VTI投資といっても、一体どの銘柄を購入したらいいのでしょう。
まず代表的な銘柄としては、アメリカのETF(上場投資信託)の『バンガード・トータル・ストック・マーケットETF』です。アメリカのETFは日本の証券会社でも取引することができ、SBI証券や楽天証券などでも取引することができます。
★バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
アメリカ株の取引と聞くと、なぜか難しい気がしますが、日本で国内の株式を取引するのと同じように取引することができます。日本の株は100株単位ですが、アメリカの株は1株から買えます。また、株主優待のようなものはありませんが年4回の配当があったりします。
アメリカのETFも1株から投資できますが、現在のVTIの株価は約220ドル。約27,000円ほどでVTIに投資できます。とはいえ、約27,000円を毎月積み立てるのは、ハードルは少し高めですね。VTIは現在、買付手数料無料、経費率0.03%ととってもお得になっています。なので、ある程度まとまった金額があって、SBI証券でVTI投資をしたいならNISAでの購入がおすすめ。
手数料などがかなり抑えられ、右肩上がりで推移している銘柄なので、投資での利益も見込めます。NISAでは投資で得られた利益が非課税にすることができます。ただし、このVTIは海外ETFのため積立NISAではできません。
アメリカのETF(上場投資信託)の買い方が難しかったり、海外ETFに抵抗がある方は、日本の投資信託でCRSPに連動するVTIの銘柄を取引する方法があります。
それが、『SBI・V・全米株式インデックス・ファンド』と『楽天・全米株式インデックス・ファンド』です。両方ともSBI証券で取引できる、投資信託です。
NISA、つみたてNISAの両方に対応しています。
★SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
★楽天-楽天・全米株式インデックス・ファンド
どちらも、CRSPに連動するVTIの銘柄になります。2つの違いは以下になります。
楽天の方は2017年9月に設定されていて、SBIの方は2021年6月に設定されています。楽天の方が、早く設定されている分基準価額が高くなっていますが、SBIの方もベンチマークを追随できていますし、悪くはないと思います。
どちらの銘柄も、ノーロード、信託財産留保額なし、解約手数料なしとなっていますが、信託報酬で少し差がでています。 SBIの方は年0.0938%程度としている中、楽天では年0.162%程度と少し高くなっています。
『SBI・V・全米株式インデックス・ファンド』はSBI証券でしか購入できません。SBI証券で購入するならSBI・V・全米株式インデックス・ファンドがおすすめです。
SBI証券のiDeco(確定拠出年金)にはVTI銘柄は無いようです。NISAやつみたてNISAを活用しましょう。
SBI証券のVTI投資のまとめ
VTI投資とは、CRSP(クリスプ)に連動するインデックスファンドを購入すること。
SBI証券で購入できる VTI銘柄は、アメリカのETF(上場投資信託)の『バンガード・トータル・ストック・マーケットETF』が代表的。手数料がかなり低く抑えられるのがポイント。1株単位で買えるとは言え、現在のVTIの株価は約220ドル。なので、ある程度まとまった金額がある場合、NISAで購入するのがおすすめ。
その他、日本の投資信託では『SBI・V・全米株式インデックス・ファンド』と『楽天・全米株式インデックス・ファンド』があります。どちらの銘柄も、ノーロード、信託財産留保額なし、解約手数料なしとなっていますが、信託報酬がSBIは年0.0938%程度、楽天では年0.162%程度と少し高くなっています。どちらもNISA、つみたてNISA両方可能です。
SBI証券で購入するなら『SBI・V・全米株式インデックス・ファンド』がおすすめです。
ただし、SBI証券のiDecoにはVTI銘柄はありません。
★楽天証券でのVTI投資については